マッサージやストレッチをしても肩こりが繰り返す方へ
「マッサージに行ってもすぐ元に戻る」「ストレッチを続けているのに肩こりが良くならない」——そんな経験はありませんか。実はその肩こり、「筋肉が硬いから」だけでは説明がつかないタイプかもしれません。
結論:繰り返す肩こりは「筋肉が硬いから」だけでは説明がつかないことがあり、同じ「こり」という感覚でも背景にある筋肉の状態は人によって異なります。

そもそも「肩こり」とは
「肩こり」とは、首から肩にかけての筋肉に張りや重だるさを感じる状態を指す言葉で、特定の筋肉の状態ひとつを指す言葉ではありません。同じ「肩がこっている」という感覚でも、その裏にある筋肉の状態は人によって異なります。まずはこの前提を押さえておくことが、自分に合った対処法を見つける第一歩になります。
タイプ①:筋肉が緊張して硬くなっているケース
多くの方がイメージする肩こりは、このタイプです。同じ姿勢が続く、ストレスがかかるといった要因で、僧帽筋などの筋肉が緊張した状態が続き、血流が悪くなることで張りやだるさを感じます。マッサージやストレッチで筋肉をゆるめることで、比較的楽になりやすいのが特徴です。
タイプ②:筋力低下により、筋肉が伸ばされ続けているケース
一方で、肩まわりを支える筋力が低下していると、腕の重みを支えきれず、本来支えているはずの筋肉が重力によって常に下方向へ引っ張られ、伸ばされ続けた状態になります。この「伸ばされ続けている」状態も、だるさや張り感として自覚されることがあり、感覚としては①の「凝り固まる」肩こりとよく似ています。しかし筋肉の状態としてはほぼ逆で、支える力が足りないために起きているため、マッサージやストレッチで一時的にゆるめても、根本の支える力が変わらなければ繰り返しやすい傾向があります。
身近にあった例
実は私自身の母がこのタイプでした。長年肩こりに悩んでいましたが、筋力トレーニングを習慣にしたところ、肩こりのような症状が落ち着いたのです。もちろんこれは一つの例であり、全ての方に当てはまるわけではありません。同じ「肩こり」でも、①のタイプが強い方もいれば、②のタイプが関係している方、あるいは両方が絡み合っている方もいます。
原因は人それぞれだからこそ、多角的に確認します
「肩こり」とひとことで言っても、その背景にあるものは人によって様々です。だからこそ当院では、痛みや不調が出ている部分だけを見るのではなく、SFMAという評価法を用いて、体全体の動きのクセや筋力バランスも含めて確認したうえで、その方に合った施術方針をご提案しています。「筋トレをすれば治る」と決めつけることも、「マッサージだけしていれば大丈夫」と決めつけることもせず、それぞれの状態に応じて考えていきますので、ご安心ください。
当院でのアプローチ
当院では、鍼施術や整骨施術で筋肉の緊張をやわらげるとともに、筋力低下や姿勢のクセが関係していないかも確認します。筋力低下が背景にあると考えられる場合は、運動指導も行いながら、無理なく続けられる範囲で体を支える力を取り戻していくお手伝いをしています。
セルフケアのポイント
肩まわりを支える力が落ちていると感じる場合、自己判断で急に負荷の高いトレーニングを始めると、かえって痛みにつながることもあります。まずは軽く肩甲骨を動かす体操から始め、気になる場合は一度体の状態を確認してもらうと安心です。
よくある質問
マッサージをしてもすぐ肩こりが戻るのはなぜですか?
筋肉が緊張して硬くなるタイプだけでなく、肩を支える筋力が低下し、腕の重みで筋肉が伸ばされ続けることで同じようなだるさや張り感が出るタイプもあります。後者はマッサージで一時的にゆるめても、支える力が変わらなければ繰り返しやすい傾向があります。
自分の肩こりがどちらのタイプか見分けられますか?
感覚だけでは判断が難しく、両方が絡み合っている方もいます。体の状態を確認したうえで判断することをおすすめします。
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